デジタルエコノミー研究所

”経済紙のNetflix”を作っている起業家の日記

【雑談】中国でジャパニーズマフィアの訳がユニークすぎる件について

 旅で出会った中国人の若者はタトゥー好き。日本のタトゥー事情についても質問してきた。長々とした説明は若者にウケないので、ウケ狙いで「日本だとタトゥー入れたら、それは『やくざ(Yakuza)』ってことになる」と説明してみた。

 だが、全然ウケない。

 どうやら「やくざ」が通じなかったようだ。それでアプリで調べてもらうと真っ青だ。やくざは、中国では日本最大のグループ「××組」と訳されている。

 ううむ。少し違うんだが、なんでこうなったんだろう。 


 インドネシアにいた頃、中国流れのDVDで今村昌平のドキュメンタリーを見た。今村はカンヌ国際映画祭でグランプリをとった名監督。今村が昔の遊郭にできたお地蔵さんを訪れたり、とても渋いカウンターだけの飲み屋で冷や奴とかをつまみながら冷や酒を飲んだりして映画談義をする内容だった。中国語の字幕がついているけど、今村が「やくざ」っていう度に字幕に「××組」って出ていたんだ。

 なんか変だなって思ったのは覚えていたけど、なるほど、そういうことだったのか。


復讐するは我にあり(予告) - YouTube


にっぽん昆虫記,+ Japanese Movie, The Insect Woman++ ...

 今村の映画は猟奇殺人を繰り返す男を題材にした「復讐するは我にあり」、姨捨山の「楢山節考」、セックスを武器にたくましくいきる女性を描いた「にっぽん昆虫記」など社会問題を扱ったものが多かった。今村の社会問題に対する態度は仕事への幻滅から立ち直るきっかけをくれた。日本のマスコミはときに社会問題を食い物にしちゃうことがある(海外もそうかも)。でも、今村はもっと真摯な理由から問題を眺めていると思う。

 外国人にとってやくざってすごいキョーミをそそるんだろう。前いた会社のスタッフも「××組」の元トップが出所したっていうニュースを読んで(インドネシアで配信されていた)、これってどうなのって質問してきたし、インドネシアのトップ紙「コンパス」の元東京支局長が出版した本は「YAKUZA INDONESIA」だったし。YAKUZA INDONESIAは日本のやくざの解説本。死体を念入りに熱処理して粉末化してコンクリートにして道路舗装にしてしまう方法とかのっててウケます。

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