デジタルエコノミー研究所

”経済紙のNetflix”を作っている起業家の日記

競馬という必敗ゲームを考察することは意外に退屈じゃない理由

昨年末と今年2月に二度、会社の愛好会で競馬に行った。自分なりに課題を持って、競馬に行ったので、覚えているうちに整理しておきたい。

まず、中央競馬控除率(テラ銭)が25%だ。例えば、100万円の賭金が集まるとなると、中央競馬は75万円の配当でオッズを組む。参加者は賭けをずっと繰り返していくと0.75×0.75×0.75.....ほど損をすることになる。だから競馬で勝とうとは思わない方がいい。

私は8000円×2回賭け、配当が13600円なので、回収率85%、15%の損失であり、今のところ平均を上回っている。

仮にこのゲームで勝つなら、それは市場の歪みをつくことになる。

  • 自分の賭けが当たる確率が高いと思われる
  • 群衆が大きく出走馬の評価を「誤っている」と推測され、オッズのバランスがおかしいと思われる

リスクとリターンが基準を満たした時に賭けるという古典的な戦略だ。さまざまなバランスがある。例えば、確率が比較的低いと推測できても、超ローリスク、超ハイリターンなら是非試したい。

もし、素晴らしいバランスの「おいしいゲーム」が存在し発見できるなら、そのゲーム以外は切り捨てしまえば、回収率は向上するはずだ。

ネックは確率だ。レース前に確率を予測するのは不可能というしかない。勝敗に関与する要因がとても多いからだ。ということは、ランダムなものに対してどう方策を立てるかが問題になる。

確率を高める方策としては、特定のレース条件に特化して分析するのはどうだろうか。「東京芝2400メートル・4歳以上」など顕著な傾向が出やすい条件を選んで、そこだけに賭ける。

ウォーレン・バフェットもおそらくこうやって勝てる可能性の高い投資だけを選んだおかげで、金持ちになったんじゃなかろうか。

さてさて。

でも、このゲームに首ったけになるか。人間なので、何かをつくりたいという欲望がある。お金はバーチャルなものだと、ビル・ゲイツマーク・ザッカーバーグ、クラスになれば思うだろう。競馬のことを考えると、バーチャルに感じられる