デジタルエコノミー研究所

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ご祝儀はデジタル決済、招待状はQRコードでどうぞ! ここがおかしい日本の結婚式

先週、友人の結婚式の受付をやりました。それに伴い結婚式についていろいろ考えました。友人の結婚に関しては本当に素晴らしいと思いました。しかし、結婚「式」をめぐっては考えたことも多々あります。今後の結婚するカップルを幸せ(?)にするために提案をしましょう。今回は冗談モードなので、勉強モードの方は読まないでください。

ご祝儀はデジタルペイメントでやりたい

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いちいちあのご祝儀袋を買ってもらい、詰め込まれた現金を回収するなんて、無用なコストが生じており、手続きが面倒臭すぎます(あの袋500円位します)。受付係として毎回袋をもらう度にううむうと感じてしまいました。

映画「カジノ」の序盤で、大量の現金を扱う危うさが説明されています。昔のラスベガスのカジノでは毎日、大量の現金を数えなくてはならず、計上の最中でぼろぼろと従業員たちの懐に落ちていくことが常態化していました(取り締まりが大変なので運営も看過していた部分もあったでしょう)。なのでこういう多数の人間が介在する大量の現金の授受はとても危険です。私は「麻雀放浪記」の出目徳のことを思い出しました。

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ご祝儀袋は出席者がいくら払ったかをふわっと時限爆弾的に覆い隠すけど、結局のところ、カップルには分かるわけです。だったら初っ端からデジタルな取引で済ませたいですね。

そこで課題なのは、クレカの手数料と銀行の振込手数料です。カップルはネット銀行の口座を用意して、出席者もネット銀行口座から振り込むというのが、いまの日本で一番安い決済方法でしょうか。レガシー金融インフラの非効率性は、わたしたちの結婚式をも非効率にしているかもしれません。

日本にも便利なデジタルウォレットがあればいいのですが…。おそらく結婚式のご祝儀のデジタル決済という点では、日本勢はインド勢にボロ負けするはずです。入り口に左下のようなQRコードがあってスマホで読み取ればおしまいです。

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マニアックなカップルとマニアックな出席者がそろった式なら、暗号通貨もいいと思います。ただBitcoinはそろそろブロックにトランザクションが収まりきらなくなりそうで、送金コストが上昇してます。したがってLitecoinがいいのではないだろうか。ちょうど先月、Blockstream社はSegwitを実装したLightning Paymentでスイス・チューリッヒとサンフランシスコ間で1.3ドルの送金に成功しています。手数料はゼロです。

招待状→出席確認はQRコード発給

結婚式の招待状も省略しましょう。あんな紙切れで業者をもうけさせてはいけませんよね。招待客には、免許証と自分の顔を一緒にとってもらったものを登録してもらって、そこでご祝儀をクレカ決済でもして(ご祝儀価格も指値にしてしまう。親族5万、友人3万みたいに)、そのプロセスを終えた人にQRコードGoogleマップで会場位置を渡せばいい。あとは式場でQRコードを読み取ればおしまい。

(というのも、私は当日音声検索で会場を調べたら、表参道に行くはずが、青山一丁目の違うホテルに行ってしまいました涙。すべての行動をどれだけマップアプリ・検索に頼り切っているのか思い知りました)

挙式会のイーロン・マスク

挙式の興味深い点は、カップルがご祝儀を期待して、自身の予算を積みませられる点です。つまり、カップルは界王拳を使った孫悟空になることができます。プレミアムの載ったフリーザーを与えられると、悟空は倒したくてしょうがなくなります。したがって(?)挙式ビジネスのマージンは大きいと想定できます。

 

ぼくは挙式ビジネス界にイーロン・マスクのようなやつが現れたら世界が変わると思いました。つまり、NASAがそれまで依存していたロケット提供企業に対して取った戦略ですね。マスクは現状のコストを徹底的に圧縮するという方法をとりました。しかもその余剰分をカップルのLTVの拡大みたいなものに振り向けるのがいいのではないでしょうか。高いマージンはキープしたままで、価値は拡大するはずです。

「挙式一発やって大儲け」→「挙式から子育てらへんまでの長期的価値」という方が素晴らしい気がしますが、おそらく既存業者には美味しすぎて転換できないというのが、本当のところでしょう。だからディスラプターが必要なのです。