経営者よ、バーニングマンで燃えろ!
日本の経営者は従業員を罰したり「管理」したりするのが好き。経営者は概して報酬を渡すことを渋ったり新規投資の予定のないコストカットを好むので、従業員は働いているふりや、業務内容のくり抜き、ブラックボックス化に性を出すという悪循環が起きている。これが日本の生産性の低下、ROEの低さ、幸福度の低さ、国際競争力の低下のひとつの要因と考えられるかもしれない。大雑把な推論だがあながち間違いでもないだろう。
内閣府『賃金と物価・生産性の関係(国際比較)』はこう指摘する。
また、一年前のこのポストでも同様の議論をしている。「日本企業の多くは文句を言わない労働者の上にあぐらを書いて、ビジネスモデルの刷新、技術革新などをサボってきた。自動化を徹底的に行うことで格差社会自体が消失する」と私は指摘した。
前近代農業のマインドセット
内部留保が390兆円に達したことはわかりやすいインディケーターだ。
ギブアンドテイクが成り立たないので、経営者が持ち出す根性論に従う人はもういないだろう。仮に従業員から根性を引き出しても、自動化に簡単に追い越される。
マインドセットの変換が必要になる。しかし、日本のウォーターフォール型が長いとプログラムのようにアタマがカチカチになる。私は経営者とヒッピーと芸術家による「バーニングマン」みたいなイベントに皆で行って、砂漠で一カ月くらい物々交換しながら踊り暮らすことを提案したい。
儒教と権威主義に基いた「日本人」の特性が生きるのは1980年代まで。そもそも日本人だって一部の階層にとって都合のいい妄想だ。日本人と呼ばれる個人は、自分の損得に対して明確な態度をとらないといけない。それを押し殺しているからこそ経済全体や社会システムの改善を阻んでいる。
この記事で指摘される通り、人手不足にも関わらず平均賃金が上がらないのは、日本地域の謎だ。従業員を叩いて生き残る会社を存続させても余り意味がない。私たちは資本主義の世界を生きている。資本主義は時に正しい。
テクノロジーはすでにあるし、ものすごい勢いでサイエンティストたちがそれを前に進めている。遅延しているのは人々の偏見だ。昔その偏見は評価されたかもしれないが、いまや足手まといだ。そんなガラクタをせっせと他の人や新規参入者にプログラムしようとしている仕組みには全く同意できない。
だからバーニングマンに行くのはとてもいい提案だと思います。燃えましょう。