デジタルエコノミー研究所

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ビットコインのトレードオフ: デジタル経済Newsletter_8/1

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※このブログは8/1 8:00AMに書きました。ビットコインに関する情報は流動的なので個人の責任での運用を宜しくお願いします。

 

今夜HFでBitcoin Cashが生まれる公算が高い。コア開発者と対立しているマイナーのJihan WuらがBitcoin Cashとして外に出る。JihanはAsic BoostやAnt Bleedなどの不品行を働いていたみたいなので、彼のアウトはビットコインにとってはかなり調子がいいだろう。SegWit実装以降のレイヤー2の開発、実装に望みを託せそうだ。

先週のデジガレのNCCでもビットコインコア開発者はレイヤー2への期待と、安全性を最重視した開発・実装プロセスをすすめることを主張していた。

ただしスケーラビリティ論争が終わったわけではない。スケールとセキュリティ、非中央集権型のデジタルマネーとしての独立性などは複雑なトレードオフの関係になっているようだ。世界通貨的なポジション、VISAを超える処理能力などを思い描くグループ(金融業界出身者、ビジネスに多い)がいる一方で、セキュリティと独立性を重んじるグループ(開発者や熱狂的なユーザに多い)もいる。また同様の対立は起こりうるだろう。

新しいコインを作るよりも、ビットコインからハードフォークする経済合理性が勝るので、今後も似たようなことが起きるはずだ。何しろステークホルダーの熱量は高いのだ。