デジタルエコノミー研究所

”経済紙のNetflix”を作っている起業家の日記

2015-01-01から1年間の記事一覧

羽生と梅原に学ぶこと:感情とうまく付き合い、意思決定で勝つ方法

梅原:感情という王様の機嫌を損ねない www.dhbr.net 梅原さんのこれは相当面白い。感情をうまくコントロールすることが大事。反射的に身体が動いて、脳が後から幸せを感じる。楽観的な思考ができる。 僕は若い頃から大会に出場し続けていたので、勝率を上げ…

アジアで大リーグ「ワールドシリーズ」をやりませんか、っていう話

1 最近、日経のFT買収に関する英文記事にふれたとき、そこにはピアソンがFTを高値で売ったことが賞賛されているだけで、日経のにの字もなかった。 つまりそのジャーナリストの視点から日経が欠落している。それがそう書かれるくらいの環境があることを想定…

Twitterのシェアカウントからデジタルデトックスを経てメディアに至る考察

1 Twitterがシェア数カウントを消した。各方面で不満の声もあるようだ。 digiday.jp ネット上の情報の良し悪しの評価では、「シェア数」を基準の一つにしているところはある。たくさんシェアされている記事は、人だかりができているように思えるので、「勝ち…

電車に縛られないモビリティな生活を夢見る権利

1 テレビ業界では、ネットの普及で、既存のインフラに縛られない、ビデオオンデマンド(VOD)が隆盛だ。そう、ネットフリックスのようなやつである。 Amazonがウォルマートのような実店舗型の店に優位を築きつつあるのもそうだ。株価だけ見れば Amazonはウォ…

グルテンフリー始めたら身体が軽い

先週からグルテンフリーダイエットを始めた。テニス選手のジョコビッチが実践する方法なので、元テニス部としてパクらないわけにはいかない、と思った。 ジョコビッチは試合中パフォーマンスがぶれない選手で、最近はグランドスラムの5セットマッチでめっぽ…

「ついにあなたの脳みそを支配するときが来た」と警官は言った

1 伊藤計劃の「ハーモニー」の映画版を観た。人間のステータスをすべて中央集権的な権力が支配している。ミシェル・フーコーが恐れた世界だ。最終的には意識をも支配する世界が訪れる。 ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 伊藤計劃,redjuice 出版…

行動データは打出の小槌じゃない、人間だもの

1 私たちは人間の行動からどれほどのことを知れるのだろうか。 様々なデータは人間の行動を露わにするが、しかし、その意図をどう評価すればいいのか。人間のマインドはあまりにも流動的な面がある。 というか、行動すらも、不合理だ。 予想どおりに不合理 …

計画され尽くした都会というのも考えものだ、と考えている

1 土曜日、下北沢で神戸在住の友人と食事。帰りに二子玉川ライズを訪れた。ショッピングモール、オフィスビル、マンションのスーパーブロック(街区)開発だ。計画され尽くした、ものすごく快適な空間が駅の一体を覆っている。 2 私が5年過ごしたインドネシ…

【雑談】「分からない世界をさまよう子羊だ、ぼくたちは」とツァラトゥストラはかく語りき

データで見ると錦織は大差勝ちじゃない? 錦織圭は今日ロジャース杯モントリオールで元世界1位のラファエル・ナダルを「圧倒」しました。2セットを立て続けにとりストレート勝ち。「ナダルは全盛期の力を失った」などと評する声もあります。 &a…

新国立競技場2500億円問題とディビッド・ボウイ

新国立競技場の建設費がロンドン五輪の3倍ととても高いことになっています。どうしてこんなに高いのかは「分からへんねん」(安藤忠雄氏)という始末。21世紀のスポーツの祭典というオリンピックですが、むしろ20世紀の「黄泉帰り」と考えた方がいいかもし…

【映画】攻殻機動隊「現代への不安にじむ」

公開中の「攻殻機動隊 新劇場版」を観ました。グローバル化、テクノロジーの指数関数的発達への戦きが感じられます。 www.youtube.com *攻殻機動隊 新劇場版 本作は劇場版1作目の「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」(95年)以前にさかのぼり、背景を解き明か…

【雑談】ひまな美術館の警備員

Bored Gallery Guards から拝借。草間弥生のカボチャですよね?? これ面白いです。美術館の警備員を延々写してます。意外に大変なお仕事かも。

【雑談】西葛西のインド人とつるもう

最近、アメリカ旅行を思い出す機会が何度かあった。懐かしい友人に会い、昔話をするうちに、大学3年生の無謀な旅行に会話がぶち当たったのだ。あれがあったから、その後、約5年間インドネシアにいることにも躊躇がなかったんだな、と今思う。久しぶりに帰る…

【旅行記】仏教聖地で悟りが?

ブッダが悟りを覚えた地、ブッダガヤを訪れました。夜着の電車で隣接するガヤ駅に付きましたが、電気は薄暗く、マイルドじゃないヤンキーがじろじろと見てきます。周辺の治安はとても悪い。ワイルドなインディア。 ブッダガヤまで小型タクシー=オートリクシ…

【旅行記】カルカッタの毒まんじゅう軍団

インド東部カルカッタ(コルコタ)に向かう。チェンナイからコルコタまで1700キロ。バスで2〜3日かかるようだったので、航空機で飛んだ。陸路で走破したというのが、バックパッカーが誇りにするところだが、飛行機で飛んでも値段は変わらず、時間は短縮でき…

【旅行記】南の都市チェンナイで失われたざるそばを求めて

紆余曲折を経て、インド第四の都市チェンナイに到着しました。市バスに乗り換えました。バスの設備は化石のようです。写真下の真ん中から飛び出しているプラグをかちかちやってエンジンを動かすのです。スピードメーターなどは使い物にならないでしょう。運…

【旅行記】インド人と交渉するということ、IT都市バンガロールで

こんな感じのハイテクなオフィスビルの建設が相次いでいるらしい。ムンバイからインドのIT企業のメッカ、バンガロールにやってきた。 冷房なしのバスで24時間デカン高原をぶっ放して、街に到着した時には「半死半生」な感じだ。バスのチョイスを大間違えした…

【旅行記】ムンバイで仏教団体に世話になっちゃった件について

*大友克彦の団地、インドの団地 ぼくはインド・ムンバイのいろんな集落を回ってみることにした。 ムンバイ中心部のヴァダラロード駅周辺には政府の建てた団地があり、団地好きのぼくはしげしげとそれをみていた。なんで団地が好きかと言うとぼくも埼玉県浦…

【旅行記】マクドナルドのある郊外

ビックマック指数ってある。ビックマックで各国の経済を比べるユニークなやり方。 これを見るとインド人はまだ経済的に世界の富裕国のかなり後ろを言っているのがわかる。 マクドナルドができた国同士は戦争をしない理論ていうのもある。グローバル化を描い…

【旅行記】社会主義、カースト、仏教、キャッシュフローをめぐる日々

*社会主義が悪い? ホステルの主の家に間借りしている男性が「あなたはジャーナリストなんだね」と声をかけてきた。彼もまた政治・社会分野のライターらしい。インドの状況を聞くと「政治はまあいいが官僚機構が悪い。彼らにしみ込んだ社会主義が問題だ」と…

【旅行記】くそくらえ、スラムドックミリオネア(3)

***ムンバイのスラムについて連作で考えてみた。 時間があれば(1)からチェック下さい。 <a href="http://taxi-yoshida.hatenablog.com/entry/2015/04/15/170339" data-mce-href="http://taxi-yoshida.hatenablog.com/entry/2015/04/15/170…

【旅行記】くそくらえ、スラムドックミリオネア(2)

ムンバイってなに? そんな感じだと思う。ぼくも未だにそうだ。 理解するのに映画「スラムドッグ$ミリオネア」(監督ダニーボイル)がわかりやすい入り口になってくれた。 1992〜93年にムンバイではヒンドゥーとムスリムの暴動が起きた。最悪の暴動で900人が…

【旅行記】くそくらえ、スラムドックミリオネア(1)

*チャクラスパ 商売は人間を予期せぬモノに駆り立てる。 宿泊中のホステルの主、パンカジさんはホステルの自宅一階スパにしたことがある。恐ろしいことに庭を受付にして、庭を増築して奥に施術室をつくった。 スパの名前は「チャクラを解放するスパ」。 ス…

【旅行記】ムンバイは甘くない

香港の重慶大厦(チョンキンマンション)のインド人両替商でドルをルピーに両替。素晴らしいレートで驚いた。香港からはエアインディア。機内がすでにインドムード。3座席に横になって寝ているおっさんが続出。乗務員のインドな英語に困惑し、機内食もイン…

【雑談】中国でジャパニーズマフィアの訳がユニークすぎる件について

旅で出会った中国人の若者はタトゥー好き。日本のタトゥー事情についても質問してきた。長々とした説明は若者にウケないので、ウケ狙いで「日本だとタトゥー入れたら、それは『やくざ(Yakuza)』ってことになる」と説明してみた。 だが、全然ウケない。 ど…

【旅行記】 iphoneから8年、深センはいま

Steve Jobs iPhone 2007 Presentation (Full HD ... 2007年、スティーブ・ジョブスはiPhoneを発表した。プレゼンの「革命的な電話(revolutionary phone)」ていうのには驚いた。「テキはこうこうこうだ。だけど、おれたちはこうだ。おれたちは圧倒的に勝っ…

【旅行記】大陸と島の間で(香港・台湾・中国)

#1香港人と大陸人 今日は深センに行きました。滞在する香港の目と鼻の先です。一国二制度でちょと面倒な入管手続きがあったが、すっと行くことができました。深センに向かう電車が国境に近づくと、周りの人間の変化に気づきました。香港人から中国本土の人…

【旅行記】都電荒川線>香港、シンガポール

ぼくは乗り物に乗るのが大好きで、鉄道に限れば乗り鉄です。前職ではシンガポールを訪れる機会がまあまああり、鉄道(MRT)に乗って降りて散策してを繰り返してました。そうすると都市がどうやってできていて、鉄道がそのなかでどんな役割をしているのか…

【旅行記】香港、富豪一名様、億ションのご購入です

これは香港のお寺の位牌です。広東・××県などと皆さんの出身地が書かれています。もちろん広東出身の人が多数派で、海南島の人が少々いました。香港住民の多くが中華人民共和国成立前後に、共産党とたもとをわかって大陸から逃亡してきた人々です。この位牌…

【旅行記】若いってすばらしい(2)

引き続き欧州人の若者の言葉から。 20代後半のスペイン人は自分のクニの状況をこう語ります。「スペインの若者失業率は50%を越えている。実際にはインフォ―マルな雇用=アルバイト=で食いつないでいる。ぼくの友人もドイツ、スイス、イギリスなどの欧州や…