衝動買いしないせいで時間をロスしてる?
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さてでは、知識なしの状態でモバイルでトレーニングシューズを買うことを考えてみよう。モバイルの特徴として、小さな全画面表示があげられると思う。デスクトップをいじっているときや通常の状態に比べて、並列的にいくつかの思考を走らせるのを弱める力があるような気がする。
Micro-Moments – Think with Google
買いたいという瞬間をとらえて、最適なものを提案する。そうすると、その人は買ってしまうということらしい。
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ファスト&スローという本では、人間の思考には、ファスト(速い)とスロー(遅い)のふたつが並列的にあると説明している。
ファストな思考は錯覚を真実と思い込み、単純な因果関係をこしらえて確信する。スローな思考を使うのはエネルギーがいるので、ファストな思考が安易な結論に飛びつくのに任せてしまう。
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダニエル・カーネマン,村井章子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/06/20
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つまり、マイクロモーメントとは感情が揺り動かされたファストな思考が働いている状況と考えられる。これが自分が必要としているものだ、と勘違いする。
いっちゃうと判断ミス、衝動買いのことだ。
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スマホの画面は小さく人の集中力が一点に絞られやすいので、マイクロモーメントが起きやすいのだろうか。それともジェネレーションZのようなスマホネイティブは、免疫を持っているのか、それとも...。これらが検証されるのを心待ちにしている。
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この考えのせいで、私はスマホ買い換えたいのだけど、結論が得られないままだ。ロスしている時間を考慮すると、ときには衝動買いが正しいこともありそうだ。
だから、金持ちだったら、無駄うち覚悟でばんばん買ってみるのが、望ましい効果をうめるかもしれない。
問題はぼくは金持ちでもないし、物欲もないことだ。この制約に頭を働かしながら、買い物をしなくちゃ。時間か、それともお金か、どちらかを節約しなくちゃ。
追記:意思決定についてはこのポストで考えてみた。