デジタルエコノミー研究所

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【旅行記】くそくらえ、スラムドックミリオネア(3)

***ムンバイのスラムについて連作で考えてみた。

時間があれば(1)からチェック下さい。

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 映画で有名になったムンバイのスラム、ダーラーヴィー。占拠地域にできたリサイクル業地帯。地方、国外からやってきたたくさんの人がひしめき合う、出稼ぎ労働地帯。

 スラムの場合、政府とアウトローの世界の間を取り持つグループが存在すると考えるのが妥当だ。マフィアかそれに類するものだ。法律は末端部分で役に立たないことがあり、日本では警察がまあまあ自分の判断を使ったりしていて、競争相手のマフィアを追い出しているが、世界的に見れば、マフィアは必然的に生まれてしまう。

 マフィアの問題は「勝者総取り」になりやすいところだ。AKB48のうまみを秋元康がごっそり持っていく。EXILEのうまみを上戸綾のダンナがごっそり持っていく。同じことがマフィアでは起きやすい。

 北野武の映画もマフィアのこの部分が常にテーマだ。自分は「たけし軍団」でヒエラルキーの上にいるけど、映画では上にへつらい、やがて怒り出し、狂気に至る。たけし映画の必殺技だ。


3-4x10月 - 劇場予告編 (Takeshi Kitano) - YouTube

 「やっぱりマフィアはいるのかな?」とガイドに聞いたが「それがそーじゃないんだ、地区は独立して運営されているんだ」と話して切り上げられた。まあ、方便かどうかわからんが、そりゃあそんなことしれっと言えない。

 久しぶりに燃えてきた。ここを調べるのは骨が折れそうだし、ヒンドゥー語できないし。まあ、あぶない、あぶないwwwってことで。

 で、ぼくはガイドをいじめるためじゃなくて、構造を深く理解したいから調べるんです。解決策をつくるにはそれを深く知らないとダメです。

*NGOのパフォーマンスを計れ

 問題はプログラムのパフォーマンスだ。子どもたちがいい職につければ、これは最強の方程式だ。富の分配が効率的とは言いがたい資本主義社会のなかで、最下層に落ちた人が再び上に登れるのは大きなこと。多くの富裕国で階層化が起きていたり、暴かれたりしている。

 2012年・東大生の世帯年収は約60%が世帯年収950万円以上。官僚になると「オマエ、開成高校?おれも」みたいな世界もあるかも。二世の官僚、政治家、一流サラリーマンは多い。その分中流もまあまあ良かったのが日本。

 アメリカは半端ない。ハーバード大学の親の世帯年収平均は45万ドル(約6000万円)。6万ドル(約700万円)世帯で「子どもをちゃんと卒業させられるか」との議論があるほどだ。

www.latimes.com

 ガイドさんは組織は7年の運営があり、最初の卒業生は一応いい職につけていると説明していた。ガイドは雇われている人なんで詳細はわからないんだろうと想像する。カーストなどの問題があるはずだし、出身地をダーラーヴィー地区と言えば、「あのクソスラムからきたのかよ」とドアが閉ざされる問題もありそうだが。

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 NGONPOは善意でやっているからパフォーマンスを計るのは間違いだと言われそうだ。でも、社会を変える力を持つNGOとかが増えていく仕組みをつくっておくのは大事だ。ぼくはつぶしたいんじゃなくて、こういう試みが成功してほしいと本気で思っている。インドネシアでも似たような場所があり、ハマって通っていた。(写真はムンバイの別の地区)

 そして貧困層の住処から、あっと驚く天才を輩出するのがぼくの夢のひとつ。クイズなんかじゃなくてもっとクールなやり方で輝くスラムドックを。

 

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