デジタルエコノミー研究所

”経済紙のNetflix”を作っている起業家の日記

2018-01-01から1年間の記事一覧

ここでもう一度工学のアプローチ − axionの進捗#12

今週はたくさん本を読んだ。高頻度取引業者のさや取りを防止するため、断続的に封印オークションをすることを提案する Budish らの論文が面白かった。 「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法 作者: 中室牧子,津川友介 出版社/メーカー: ダ…

MITのゲーム理論とCS軍団の暗号通貨 Algorand が面白い - axionの進捗#11

僕は今週はミクロ経済学の学習から始めた。Algorythmic Game Theory (アルゴリズム的ゲーム理論)がとても興味深いとわかった。それでその学習にうってつけで、なおかつ前から興味深いと考えていた Algorand の論文を読んでいる。アルゴリズム的ゲーム理論は…

今週は経済学沼にハマったが来週からもっとハマる予定 - axionの進捗#10

今週は月曜日にFirebaseの勉強会があり「ああこれでやりたいことができるなあ」となったので、じゃあ早速やろうと思ったところから、翌日からミクロ経済学の本をだだだっと読んでしまい、終盤は都市経済学にも足を伸ばしてしまって、プロダクト開発に手が伸…

クリスマスまでにベータ版を出したい - axionの進捗#10

今週の頭はオークション理論 / メカニズムデザインを学習した。『Googleの検索広告で学ぶオークションの理論と実践』を書いた。本当に面白い分野である。 週の途中に飲み会でプロダクト開発しながらエンジニア探しに重みを置く必要があると指摘された。Graph…

読書メモ『競争優位で勝つ統計学 - わずかな差を大きな勝利に変える方法』

競争優位で勝つ統計学 ---わずかな差を大きな勝利に変える方法 作者: ジェフリーマー,須川綾子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2011/11/08 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 28回 この商品を含むブログ (7件) を見る 少し古い本。だが、人間が”…

僕は不確実性の高いゲームに強いからリスクをとってゲームをそっちに誘導しよう - axionの進捗#9

僕は出席できなかったHTML5カンファレンスのビデオから一週間を始めた。それからChrome Dev Summit 2018のビデオも観てみた。Webのトレンドの体内感覚が出来てきた気がする。 やはり僕はWeb Packagingが気になる。所定のサーバーにとらわれないコンテンツの…

東京 Node Festival に行った - axionの進捗#8

先週は 東京 Node Festival に行った。Node JS以外の話題がほとんどだった。僕は発表を聞きながら以下の点をプロジェクトに反映したいなと考えた。これらは必ずしもイベントで話されていたことではない。 今のサイトはGraph QLでHeadless CMSのContentfulのA…

読書メモ『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』

この本は最初のうちはとても眠い感じだ。この類の本によくある著者のセルフブランディングが、重要な情報が欠けた著者の経験談に基づいて、行われる。著者はサン・マイクロシステムズの人事を経て、Netflixで長く人事に携わり、最高人事責任者を勤めていた。…

読書メモ 『Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター』

『Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』を読んで「じゃあGoogleの創業期はどうだったのか」が気になり『Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター』を読んでみた。Team Geekも読書メモをまとめている。 Google誕生 ?ガレー…

読書メモ 『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド』

エンジニア組織の状況を知ることを目的として読んでみた。マネジメント手法を説明している章は流し読みした。著者はTwo Sigmaマネージングダイレクターで、プラットフォームエンジニアリングを統括しているという。Two Sigmaは鬼のように強いヘッジファンド…

読書メモ 『Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』

『Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』を読んでみた。いままさにチームを作ろうとしており、先達の知恵に頼ろうと考えた。本書の内容は、ぼんやりとそう考えていたが、体系化してもらえると目から鱗という事柄が多かった。 Team Ge…

進捗とは、手が止まって少ししか進まないこと - axionの進捗#7

進捗とは、手が止まって少ししか進まないこと。 実際には物事はゆっくりしかし着実に進んでいる。 僕は今週はコンテンツの移行に時間を費やした。移行するだけでは飽き足らず、かなり加筆したものもある。日本語部分を加筆しながら同時進行で英訳するやり方…

開発しながら人を集めよう - axionの進捗#6

先週から創業メンバーを探している。Web Developer, Mobile Developer, Analyst, Journalist, Cooperate, Financeのチームを作ろうと考えている(詳しくはこちら) イベントや飲み会などに参加を開始した。住処を開発能力の習得や開発者とのネットワーキング…

創業メンバー募集に到達 - axionの進捗#5

創業メンバー募集 創業メンバーをこれから探します。来週から積極的に勧誘活動をしようと思います。ほぼ一人でスタートアップ最初期を終えており、今後のゲームは明確です。ソフトウェアエンジニア、アナリスト、ジャーナリスト、財務、オペレーションの募集…

ストックオプションはシリコンバレー型に, "Skin in the game"を実践するため - axionの進捗#4

進行中のタスク 事業計画書 Business Plan(70%) Web App Prototype(80%) Mobile App Prototyping 今後進める予定のタスク 創業時の株式の分配見通し、Stock Option等の設計(New) Founding Membersを探す(New) プロフィールサイトを詳細に書く(New) 会社設立 …

未来をめぐる終わりなき探索 - axion.zone の進捗#3

新しいプロトタイプは完成に近づいている。あと数記事を英語に翻訳しきればプロトタイプは完成する。 この2週間は『ポストモバイルの未来 コネクティビティと自律機械』の執筆とその調べごとに費やした。草稿を終えたところであり、推敲した後に英訳する。学…

次のバトルまであと少し - axion.zone の進捗#2

新しいWebsiteの開発はじわじわ進んでいる。ドメインの axion.zone を移管したのでこっちが本サイトのポジションになった。旧サイトは axion.blog を与えた。旧サイトは2月末日以降、更新していないが、マニアックな人が訪れているので、残すことにしている…

起業家、クリエイターの青春物語 『田尻智 ポケモンを創った男』

前回のポストでは『Founders at Work』について起業家必読だと話した。だいたいの重要なノウハウは海の向こうにあるかもしれないが、シリコンバレーじゃなくて身近な日本でも、しかもゲーム業界に素晴らしい「冒険の書」を見つけた。『田尻智 ポケモンを創っ…

スタートアップの必読書『Founders at Work』

スタートアップに関する本は、自己啓発本に似ていたり、ない中身をマーケティングハイプでもりもりにしたりしているので、読まないほうがいい。英語で検索できて読めるなら、間違いなくWebがいいだろう。だけど、少ない例外に今日出くわしてしまったのである…

とりあえず新規ウェブサイトを製作 - axion.zoneの進捗

今後はスタートアップの進捗をブログにしておくことにした。2月末で凍結していた「axion.zone」のサイトを新しくし始めた。で、これをつくった。中身はダミーだらけなので、ご容赦いただきたい。 edit-2018-09.netlify.com 利用したStaxk Gatsby gatsby-star…

スタートアップの12カ月の冒険

ぼくがスタートアップを開始して一年が経とうとしている。ちょうどこのタイミングで、一度物事をまとめておこうと考えた。スタートアップを始めてからというもの、すぐに自分がしていたことの記憶を喪失してしまうことに気が付いた。スタートアップとは「探…

スタートアップドラマ『シリコンバレー』の感想

今週はシリコンバレーのシーズン1を再度観てみました。一応ざっとスタートアップをどうやって組み立てて行くかがわかるのがいいところです。プロダクトの(潜在的)価値が認められ、事業計画を整え、チームを組織し、株を分けて会社を設立し、投資を受けると…

Googleのゼロから考えてみるカルチャーは凄すぎ

以下の本を読みました。メルカリが2015年に組織に導入したSREに関して、生みの親のGooglerが詳細な説明をしていてためになります。 SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム 作者: 澤田武男,関根達夫,細…

人を自由にし、人の幸福追求を最大化する

昨日の記事に引き続いて検索に関して学習した。 https://taxi-yoshida.hatenablog.com/entry/2018/04/05/174149 角川インターネット講座 (8) 検索の新地平 集める、探す、見つける、眺める 作者: 高野明彦 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版 発売日:…

ハードディスク、ストレージ、ファイルシステム、データ構造、それから『Googleを支える技術』

分かっているようでしっかり分かっていないことのおさらい。 https://youtu.be/KN8YgJnShPM コンピュータは物理的に記録されているデータを、ファイルシステムという形で抽象化している。ぼくたちはファイルをドラッグして動かすみたいな操作をしているけど…

【技術書】Amazon Web Servicesクラウドネイティブ・アプリケーション開発技法

Amazon Web Services クラウドネイティブ・アプリケーション開発技法 一番大切な知識と技術が身につく 作者: 佐々木拓郎,佐藤瞬,石川修,高柳怜士,佐藤雄也,岸本勇貴 出版社/メーカー: SBクリエイティブ 発売日: 2016/04/20 メディア: Kindle版 この商品を含…

【技術書】たのしいインフラの歩き方

たのしいインフラの歩き方 作者: 齊藤雄介(外道父) 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2015/09/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る サーバレスアーキテクチャのSingle Page Applicationを作っているのだが、なぜかインフラ…

【技術書】サーバ/インフラを支える技術

[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ) 作者: 安井真伸,横川和哉,ひろせまさあき,伊藤直也,田中慎司,勝見祐己 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2008/08/07 メディア…

アラン・チューリング(Alan Turing)について

この記事で話したように、Webアプリを作りながら、基礎的なコンピュータサイエンスのお勉強をしていますが、アラン・チューリング(Alan Turing)の足跡の大きさには感じ入るところがあります。この学習と『斉木楠雄のψ難』と『ワールドトリガー』が楽しすぎ…

Webの新標準PWAが余りにも衝撃的なんですけど

Progressive Web App(PWA)があまりにも衝撃的なんですけど。"今からネイティブアプリ構築方法を学習するのは流石にバカバカしいぜー"とずっと思ってた(だって僕は記者だしBizdevだしマーケターだしアナリストだしコンサルだしYouTuberだし駆け出しのブロッ…