デジタルエコノミー研究所

”経済紙のNetflix”を作っている起業家の日記

【技術書】サーバ/インフラを支える技術

 

[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

 

さっと読んだ。冗長化、負荷分散の章は楽しく、他で読んだGoogleのDatacenterに関する文章が思い出され、記憶が整理、強化された気がする。動的コンテンツと静的コンテンツをWebサーバを分けて対応する手法が説明されている。

ワンランク上のサーバインフラの章では、MySQLデータベースのレプリケーションについて説明してあるが、MySQL使う機会はあるのだろうか。ストレージサーバは単一障害点になりやすいだけでなくボトルネックにもなりやすい。ストレージサーバの冗長化ではRAIDだけでなく、DBRDのミラーイングに触れられている。

OSI参照モデルでの、より低位なレイヤに関する話、物理的なネットワークやEthernetレベルはかなり深めの話だが、ハードウェアが想像しやすく抽象性はむしろ低いのでわかりやすいように感じられた。Linuxについては現状サッパリ手も足も出ない感じだが、Apacheの知識はフロントエンドとの絡みでMyProjectにおいて即効性を感じた。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/OSI%E5%8F%82%E7%85%A7%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB

Apacheのマルチプロセッシングモジュール(MPM)は二つの種類がある。preforkはクライアントからリクエストが届く前にプロセス/スレッドを先に分けておく。workerはマルチスレッドとマルチプロセスのハイブリッド。詳しくはこのブログわかりやすかった。

 http://norikone.hatenablog.com/entry/2016/01/21/Apache2.4%E3%81%AEMPM%E5%91%A8%E3%82%8A

省力運用の方法についても説明されている。サーバ保守は当たり前だと思われているものを作り上げる仕事だがそれを低いコストで確実に行うことが重要なのだろうと思った。

まとめ

本書で触れられていることは今やクラウドで気にしないでWebサービスを構築できるようになっている。ただしサービスが成長を開始した時点から次第に放っておけない問題になってくるし、Webやネイティブのアプリケーションの設計もこの基層の知識の有る無しは聞いてくるのでは、と思う。

ただ本書2008年の刊行でかなり古いのを考慮しないと。