デジタルエコノミー研究所

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ビットコイン衛星の誕生:デジタル経済デイリー

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ビットコインコア開発者を多数抱える、技術者集団ブロックストリームはビットコイン衛星を発表した。衛生からビットコインのネットワークとの接続性を地球上の様々な土地に飛ばせるという。受信にかかるコストは100ドル程度で、これはインターネットインフラがなく自国通貨の信頼性が低い開発国(Developing Country)にはもってこいだ。GoogleFacebookがインドやアフリカで行うコネクティビティプロジェクトや、ソフトバンクが買収した、衛星からインターネットを世界中に供給しようとするOneWebとアナロジーを感じる。

大石哲之氏がブロックストリームCSOのSamsonのコメントをゲット。そのブログから引用する。

砂漠の真ん中にパネルを立ててソーラーマイニングも可能になるよ。パネルを地上に設置し、マイニング機材は地中に置く。そして、ビットコインネットワークに接続できるんだ。ソーラーパワーや、地熱・水力などの自然エネルギーを利用し、砂漠や極北といった地でのマイニングが可能になれば、分散化という意味で、大きな意義があると思います。ビットコイン衛星でマイニングの分散化を図る、壮大なビジョンはすでに実現可能なテクノロジーとして動いています。面白いです。

 後は堀江貴文が、「宇宙太陽光発電でマイニングしたら採算取れるかも笑 」とツイートしていて、宇宙太陽光発電とマイニング用のコンピュータを積んだ衛星を飛ばして、ネットワークとの接続が噛み合うならば、宇宙でマイニングする未来があるかもと思った。このマイニング衛星に高度な独立性を渡せたら、Proof of Workはより美しくなるのではないか。

ただゲーム理論的な疑問として、ステークホルダーにその高度な独立性を認めさせるにはどうすればいいのだろうか、がある。合意できるだろうか。

 

ひとつはGoogleのようなスーパーパワーが他者を圧する形でそれを成し遂げてしまうことだ。ブロックストリームもアナーキスト然としてこっそりそれをやろうとしているかもしれない。

もうひとつは、その難解な問題を誰かが説いてしまうことだ。そういう天才を讃えたいという気持ちになってしまう。あるいは量子コンピュータが出てきたら難解だった問題が超楽勝になるかもしれない。

とりあえず、楽しみなプロジェクト。

参考

ブロックチェーン研究所

http://doublehash.me/bitcoin-satellite-mining-decentralization/

単純な世界の終わり: デジタル経済Newsletter_8/8

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先週末はマーケティングについて少し考える機会がありました。マーケティングはあまり科学的ではない発展の仕方をしてきたと断言していいでしょう。かなり都合のいい想定を皆で信じることで、業界が機能しています。丁度「想像の共同体」である国民国家が、皆が信じていることで機能しているのと同じようにです。従来型のマーケティング国民国家も同様に同じ課題を持っていると思います。それは、どうせ架空のものを使うならもっと良い物を使ったほうがいい、ということです。

下にリンクのある記事では、線形から非線形の世界へと移行することについて触れられています。私達の世界は(人間から見ると)どんどんカオスになっていきます。でもそれがあらゆるものの基からあるありかたですね。複雑なものを人間だけで動かすのは大変なので、機械の力を借りましょう。機械の力を借りた結果、機械が真似出来ない人間のクリエイティビティを発揮する機会に恵まれることになります。マーケティング国民国家ももちろんそうです。

http://digiday.jp/platforms/ai-change-society-business-data-harvest/

ソフトバンクがフリップカートに投資のうわさ: デジタル経済Newsletter_8/2

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ソフトバンクの孫さんがインド地場最大ECのフリップカートに、ビジョンファンド経由で投資とのうわさ。スナップディールへの投資が焼け付きそうなところで、両者を合併させようとしており、さらにフリップカートにナンピン買いをするところが、粘り強い。

Amazonが優位にゲームを進めていると言われるが、インドECの潜在性はマッシブ。インド政府も国内EC市場がAmazonだけに占拠されるのを指を加えてみているとは思えないので、フリップカートには勝算は残っている。フリップカートはAmazonを追い出すためにディスカウント合戦などに資金をじゃんじゃん注ぎ込んだのが大失敗だったわけだが、似たような失敗をジェフ・ベゾスも繰り返しまくってきた。その失敗を織り込んでいたり基礎部分のノウハウを持ち込んだりできるのが、Amazonの優位性。フリップカートも今後も失敗をたくさん犯すだろうが、巨大な国でECを立ち上げるのは並大抵ではなく、失敗のコストをどれだけ落とせるかが勝負所だろう。

 

http://timesofindia.indiatimes.com/business/india-business/softbank-may-invest-in-flipkart-through-fund-sources/articleshow/59860387.cms